電気通信大学 情報・ネットワーク工学専攻/II類 電子情報学プログラム
高橋弘太研究室

セパレート音源型音楽データベース

このページの説明

ミキシングのアルゴリズムの研究や,音楽合奏のモデル化の研究を行うためには,クロストークの無いセパレート音源の音楽データベースが必要となります. 特に,声楽については,過去にそのようなものは存在しませんでした.そこで,ミキシングの研究者自らが作った研究用データベースが, セパレート音源型音楽データベース SIS-DB です.

このページは,SIS-DB のダウンロードページです.表内の各ファイルは,Microsoft WAVE形式 (.wav ファイル) にて提供しております.また,一括ダウンロード用のファイルは,ZIP形式にて圧縮してあります.音声データは,すべて PCM 48,000 Hz 24bit に変換しておりますが,収録時のフォーマットはファイルにより異なります.チャネル数は,モノラル(1ch) となっております.

音声の試聴とダウンロード

1. アマチュア歌唱者による「OH HAPPY DAY」のリモート合唱

リモート合唱については こちらをご覧ください.


アルト

メゾソプラノ

ソプラノ
同形式一括ダウンロード
(収録時)WAVE/48 kHz/16 bit
(変換後)WAVE/48 kHz/24 bit
この行をダウンロード
(収録時)WAVE/44.1 kHz/16 bit
(変換後)WAVE/48 kHz/24 bit
この行をダウンロード
(収録時)AAC/48 kHz
(変換後)WAVE/48 kHz/24 bit
この行をダウンロード
(収録時)AAC/44.1 kHz
(変換後)WAVE/48 kHz/24 bit
- - この行をダウンロード
(収録時)AAC/16 kHz
(変換後)WAVE/48 kHz/24 bit
- - この行をダウンロード
(収録時)MP3/44.1 kHz
(変換後)WAVE/48 kHz/24 bit
この行をダウンロード
同パート一括ダウンロード この列をダウンロード この列をダウンロード この列をダウンロード 全一括ダウンロード (約1.6GB)

2. プロ歌唱者2名ずつによる「OH HAPPY DAY」のパート別歌唱

 
アルト

メゾソプラノ

ソプラノ
一括ダウンロード
(収録時)WAVE/48 kHz/24 bit
無変換
ダウンロード ダウンロード ダウンロード 一括ダウンロード (約85MB)

テキストのダウンロード

データセット1から2の音楽データに関して,楽譜データおよび収録時の詳細なファイルフォーマットはこちらでご覧になれます.

PDFデータ 「OH HAPPY DAY」楽譜
PDFデータ 収録時のファイルフォーマット

録音条件と機材

音楽データ1から2
音楽データ1から2は,FM福岡主催の音楽イベント「九州ゴスペルフェスティバル2021」 の一環として収録されたものである.音楽データ1は,下記に示す,リモート合唱の録音条件に基づいて録音された.

(1)録音場所:雑音の少ない一般住宅の室内を基本とした.
(2)録音機材:参加者が所持するスマホ等の端末に搭載された,簡易的な録音アプリ(「ボイスメモ」(iOS),「PCM録音」など)
(3)録音方法:
参加者は端末を2台用意し,一方の端末で伴奏,ガイドボーカルが含まれるプロ歌唱者の歌唱動画を再生した.音声の聴取はヘッドフォンにより行った. 参加者は,この動画にタイミングを合わせて歌唱し,もう一方の端末で歌声を録音した.
なお,動画の冒頭には,各音源の時間軸を揃えるための目印として電子音を挿入した. 参加者は,歌唱を始める前に録音端末をヘッドフォンに近づけ,この電子音を録音した.
(4)録音後の処理:相互相関関数により,録音された電子音の時刻を特定し,その時刻をもとに各音源の時間軸を揃えた. ただし,音源によっては手動で時間軸を推定し調整したものも存在する.詳細は「収録時のファイルフォーマット」を参照のこと.

なお,音楽データ2は,リモート合唱のガイドボーカルとして使用されたものである.

著作権等に関する注意

音声,音楽の研究の進展のため,あるいは,信号処理技術の発展に寄与するためであれば, 広く利用を許可したいと思います. ぜひ,企業や大学での研究で,素材として使って頂ければと思います. また,学会発表,展示会発表などにおいて, 本データを信号処理したもの,あわせて,比較のために本データそのものを 参加者に聴かせることは可能です. 新製品や新技術や技術改良の効果を具体的にアピールするために, 本素材と本素材をその技術で処理した結果の音声を発表(学会,展示会,Webページに掲載,CDとして配布) することも許可したいと思います.どうぞ,技術の進歩のために有効にお使いになって下さい.

公序良俗に反する利用を禁じます. 本データベースに掲載する録音の演奏者の皆様は, 音声,音楽研究の進展のためになることを理解して協力して下さっていますので, 演奏して下さった方々に迷惑がかかるような行為があった場合は, 必要な処置をとらさせて頂きます.

義務ではありませんが, 本データベースの録音を利用したものを発表・配布する場合は, 「器楽・声楽用セパレート音源型データベース(SIS-DB)を利用した」 もしくは, 「SIS-DBを利用した」 ことを書き添えて頂ければ幸いに存じます. 定期的に「SIS-DB」でWeb検索し,本データベースが 期待どおりに皆さんに活用して頂いていることがわかれば, 今後,さらに充実したものにしていきたいと思っております.

謝辞

音楽データ1と2の音源収集に関しまして,ITエンジニアグループ「Harmorearth(ハモラス)」の方々,FM福岡の方々に多大なるご協力を頂きました. ここに,御礼申し上げます. また,本データベースの意義にご理解頂き,音源の公開を許可して下さった歌手グループ「VOJA-tension(ヴォジャテンション)」の方々, 「九州ゴスペルフェスティバル2021」参加者の方々に感謝いたします.

この音楽データベースを利用して下さった作品

SIS-DBを利用して作られた作品や研究発表を,この欄で紹介する予定です.

ここにリンクを張ってもよいという方は,ぜひお知らせ下さい.

リモート合唱に関する詳細

リモート合唱の概要と研究実績について をご覧ください.

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